2015年 祇園祭の日程と見所をチェック!
京都の夏のお祭りといえば八坂神社で開催される祇園祭。
例年1か月にわたって開催される長いお祭りで、それには深い意義が込められている歴史ある祭礼です。
今回は2015年の祇園祭の日程と見所についてご紹介していきます。
祇園祭のはじまり
祇園祭りのはじまりは平安時代。
古代の人々が最も怖れていたものは疫病であり、これは疫病退散を願ったことがその起源とされています。
貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行した際に、災厄の除去を祈ったことにはじまります。
明治維新までは「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」、略して「祇園会(ぎおんえ)」と呼ばれていましたが、時代の変遷とともに夏の祭礼として発展を遂げていき、今では東京の神田祭、大阪の天神祭とともに日本三大祭の一つとして有名になりました。
またもう一つ岐阜の高山祭、埼玉の秩父夜祭の一つにも数えられています。
2015年祇園祭のスケジュール
祇園祭は2015年の日程は7月1日(水)~7月31日(金)で開催されます。
場所は京都の東山区に鎮座する八坂神社で行われます。
1か月にわたる大祭で、これは7月1日の吉符入(きっぷいり)から31日の境内社疫神社の夏越祓(なごしのはらい)まで行われるもので、特に17日の23基の山鉾巡行と神幸祭は祇園祭のハイライトとなっています。
祇園祭のハイライトまでのスケジュール
毎年7月10日~14日の間に祇園祭の鉾建てがスタートします。
16日は本祭の前日に行われる宵山とよばれるお祭りが行われ、巡行に向けて建てられ始めた山鉾が全て完成するのもこの日。
夕刻から山鉾に吊られた駒形提灯に火が入り、祭りは最高潮を迎えます。
祇園祭の期間中において、山鉾巡行に次いで観客が多く、四条河原町から四条烏丸は歩行者天国となります。
特に夜店が街のあちこちに出店するので、浴衣を着て出かける女性も多くみかけ、まさに夏の京都らしい光景が街を彩ります。
グルメや京都の掘り出しものなどを販売している夜店も多く、県外からも多くの人たちが訪れます。

By: Takeshi Kuboki
祇園祭のハイライト「山鉾巡行」
17日の23基の「山鉾巡行」は、長刀鉾を先頭に23基の山鉾が都大路を巡行するもので、このお祭りのハイライトとなります。
例年朝9時に四条烏丸を出発し、河原町四条、河原町御池、新町御池がそのルートとなっています。
巡行の順位は7月2日に行われたくじ取り式で決定されます。
特に先頭の長刀鉾は「くじ取らず」といい毎年先頭と決められており、この長刀鉾を一目見ようと例年観光客は殺到します。
その後、各鉾町に戻ると、すぐに解体されることも祇園祭の習わし。
すぐに解体されてしまうことはやや寂しいような印象も受けますが、山鉾が街中を巡回することで厄を集約すると考えられているので、この厄を長く留めておかないようにするためと考えられています。
まとめ
京都の祇園祭は長い間開催されるものですが、16日の宵山と17日の「山鉾巡行」はもっとも賑わいをみせます。
京都周辺のホテルはほぼ満室となってしまうので、お祭りを楽しみたいと思っている方はなるべく早く予約をするようにしましょう。