寒い寒い冬がやってくると温かい物を欲するというのは、ごく自然な欲求というもの。
子どもの頃、お母さんが作ってくれたっけ・・・あつあつの甘酒。
そんなことを時々思い出したりすることあるよね。
子どもなのに、お酒と名の付く物を飲んでいる大人感。
お酒ではないということが分かるまで、私はお酒が強いんだわ~などと思ったりしたなぁ。
実はこの甘酒、本当はすごーく○○みたいな奴なんです。
さあ、この○○に何が入るのかな?
甘酒がすごいワケ
まずは甘酒ってなんなの?って人の為にざっくりな説明。
甘酒は酒粕から作られる物と米麹から作られる物があります。
酒粕から作られている方はアルコールあり、米麹はアルコールなし。
とにかく発酵食品ってことで、納豆やヨーグルトの仲間だから、
もうそれだけでも体に良さげな気がするよね。
甘酒の成分は、ビタミンB1、B2、B6、食物繊維、オリゴ糖、クエン酸、必須アミノ酸、
ブドウ糖などなど・・・もうこれだけで生きていけそうな感じ。
人間に必要な栄養素が、だいたい入っているといっていい。
糖尿病と甘酒
よく言われているのが糖尿病との関係。
甘いもの=糖尿病の敵
というイメージが強いけど、米麹から作られている方の甘酒は、
実は砂糖や果糖の甘みではなく、米麹由来の甘み。
逆に酒粕から作られている方の甘酒は砂糖の甘み。そう、砂糖入りってこと。
じゃあ、米麹の甘酒を飲めばいいってことだね。
と、単純に米麹に軍配を上げる訳にはいかない事情があったりするのです。
実は酒粕。
糖の吸収を抑える物質を持っていて、更にタンパク質の分解吸収を促進する物質も併せて持っているので、実は糖尿病の患者さんに良いという説も。
また甘酒の成分であるビタミンBには、余分な糖分の排泄にも役立つから
糖尿病の予防効果になるらしいのです。
更には整腸作用があるから、肥満防止にも良いという訳。
糖尿病に悪いという物ではないけれど、きちんと医師に相談してから飲んだ方が良さそうです。
健康な人でも、どんなに甘酒が好きな人でも、1日の適量は200ml。
それを守って、長く続けることが大切ってこと。

By: Yusuke Kawasaki
甘酒の効果って?
あれだけ完璧に近い成分の甘酒。
ほかには、どんな効果があるのかをご紹介。
整腸作用、疲労回復、貧血予防、美肌・美白効果、集中力向上、夏バテ予防と、これはなかなかすごい奴ってことが分かるよね。
夏バテ予防?って思った人。
夏に甘酒なんか飲んでられるかって思ったはず。
冬の飲み物のイメージな甘酒だけど、夏は冷やして飲むといいらしいよ。
さて、○○の正体は?
答えは点滴。
ブドウ糖を始めとした栄養素たっぷりだから、「飲む点滴」というカッコイイ別名を持っているんだよ。
但し、点滴に含まれるブドウ糖は5%以下。
甘酒には20%以上含まれているので、糖尿病に限らず何らかの疾患とお付き合いをしている人は、医師に相談することをオススメします。