駅伝 たすき渡しのルール 失格にならないようにチェック!
第20回都道府県対抗駅伝でたすきを投げたから失格という話が先日あったよね。
みおは箱根駅伝大好きなので、駅伝はやっていると見るんだけど、たすきを投げて失格?って感じになっちゃいました。
箱根駅伝では繰上げスタートでたすきが途切れるというのは毎年見られる光景だけど、途中棄権したランナーがいる以外で参考記録になってしまうというケースは記憶にないな~って事で、ルールについて調べてみたのでまとめてみる事にします。
問題のたすき投げ
たすきを投げたとして失格になった選手は第20回都道府県対抗駅伝に愛知県の代表として出ていた高校生です。
1区を任された彼はレース中に脱水症状を起こしてしまい、転倒をしてしまうという仲、立ち上がり頑張って中継所を目指すという頑張りを見せてくれました。
やっぱり、1区の自分がまずはたすきを繋げないという気持ちが表れていたように感じました。
しかし、中継所寸前で再び転倒… なんとかたすきをっていう気持ちでたすきを投げて渡してしまいました。
この件に関しては、マラソンの解説でもお馴染みの宗茂さんが失格の裁定に「厳しくないですか」と苦言を呈したり、Twitter上でも「初めて聞いたルールだ」という反応が出ています。
たすきの渡し方
冒頭でも駅伝と言えば、箱根駅伝というような話題を出したけれど、みんなに親しまれているのはやっぱり箱根駅伝だよね。
その箱根駅伝でも、脱水症状を起こしてフラフラしながらなんとか中継所まで走ろうとするランナーが毎年のようにいるとは思うんだけれど、中継所で失格というパターンは記憶にないよね。
正しい渡し方はどうなんだろうって調べていくと…
日本陸上競技連盟駅伝競走規準という資料にたどり着きました。
これによると、第6条にある中継にこのような事が書かれています。
- たすきの受け渡しは、中継線から進行方向20mの間で行う。中継線は幅50mmの白線とする。中継の着順判定およびタイムの計測は、前走者のトルソーが中継線に到達した時とする。
- たすきを受け取る走者は、前走者の区域(中継線の手前の走路)に入ってはならない。また、たすきを渡した走者は直ちにコース外に出なければならない。
今回失格になった理由は?
失格になった理由を整理していくと、今回の1区のランナーは中継線手前で倒れてしまい、たすきを投げた。
このタスキを2区のランナーが拾い上げて走り出した。
要するにたすきを投げた事が失格というわけではなく、たすきの受け渡しは中継線から進行方向(次の区間側)の20メートルで行わなければいけないにもかかわらず、中継線よりも前で受け渡しが行われているから失格という事のようです。
ここからは推測ですが、今回のケースでは1区のランナーの体の一部が中継線を越えていて、そこの部分で投げたというのならば、失格にならなかったんじゃないかな。
例えば、1区のランナーが勢いよくきて、2区のランナーに渡そうとしたときにもつれてたすきが地面に落ちてしまって、それを1区のランナーが2区のランナーに拾って投げて渡すという行為は十分にありそうな気がするし…
2区のランナーも責任がある
ここまでルールを確認してくると、1区のランナーだけがスポットライトを浴びているけれど、実は2区のランナーにも責任があるんじゃないの?って疑問が出てきました。
仮に、この2区のランナーがこのルールをしっかり把握していれば、脱水症状で苦しい状態であったとしても、中継線を越えていない人からたすきを受け取るという事はなかったんじゃないのかな。
何かそうやって見ると、1区のランナー(高校生)だけが問題ではなく2区のランナー(中学生)がルールを把握していなかったという事も問題な気がしてくるよね。
中高生だから、大学生や社会人よりランナー歴が短い分、そういう点で知識がないというのもあるかもと思うと、審判員とかが声掛けをしてあげれば防げたと思うと残念だよね。
まとめ
- 投げて渡す行為がNGとは書いていない
- 中継線を過ぎていないにもかかわらず、たすきを渡したのがNG
- 失格は妥当
- 審判員の補助が欲しかった