ヒンズー教は牛肉禁止! でも、牛乳はどうなの? 食のタブーについて

Sponsored Links

海外からの観光客の方をお迎えして、通訳兼ガイドしてというお仕事をしていると気になるのが、宗教で食べてはダメという物があるという事なんですよね。

欧米からの方はキリスト教徒が多いので、そんなに問題はないですが、イスラム教やヒンズー教の方となるとかなり食べ物には気を使ったりします。

イスラム教は豚がダメ、ヒンズー教は牛がダメというのは知っていたのですが、牛乳は?と思ったので調査してきました。

ヒンズー教とは

ヒンズー教はヒンドゥー教とも言われて、インドやネパールで多数の人が信仰している宗教です。その信仰している人は約9億人ともいわれ、世界でキリスト教・イスラム教に次いで信者が多い宗教になります。

この宗教の面白い特徴としてはキリスト教なら、イエス・キリストが開祖ですが、この人という特定の開祖は存在せずに古代インドの時代から代々住民たちに受け継がれてきたものというところです。

ヒンズー教徒の人が食べないもの

牛はダメというのは知っている人が多いと思いますが、他にも色々とあるので1つずつ解説をしていきたいと思います。

牛肉

ヒンズー教の三大神の1人シヴァが乗っているのがナンディンといわれる牝牛で、この事からも牛は神聖な動物とされているため牛肉を食べるのがNGになります。

牛乳や乳製品

ですが、実は牛乳や乳製品は神聖な動物である牛を傷つけなくても、大丈夫という事でこれは食べてもいいとされています。要するに牛を殺すことがNGです。

豚肉

豚肉というと、イスラム教徒が食べないものという認識が浸透していますが、不浄な生き物という理由でヒンズー教徒の人も食べないとされています。

その他肉類

実は牛肉と豚肉以外なら、肉類を食べていいかというと実はそうでなかったりします。

これは全員がというわけではないので、確認をしないといけないのですが、ヒンズー教徒の中には肉食が完全にNGという人もいます

カースト制度において、高位にいる人であったり、社会的地位が高い人は特にこの傾向が強いといわれています。

まとめると、本当は肉類もダメ。でも、食べる人も中にはいるが食べないのは牛と豚、食べるのは羊・鶏・ヤギに限定

Sponsored Links

魚介類

日本人の食生活にとっては欠かせない食材ともいえる魚介類ですが、これも実はヒンズー教徒の人にはNGなんです。

日本に来たからにはお寿司食べてもらおうなんていうのはもってのほかというわけなんです。(宗教の禁忌とはいえ、日本文化を体験してもらえないのはちょっと辛いところだったり。)

魚介類に関しては生の状態であっても火を通していてもどちらもダメなので、要注意です。

また、出汁に鰹節を使ったりもNGです。

野菜

肉類・魚介類だけではなく、実は野菜でもNGとされているものがあります。

臭いが強く修行の妨げになるという理由で禁忌とされているのですが、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、タマネギ、アサツキの5つが五葷とされ、食べてはいけないものとされています。

まとめ

ヒンズー教の人は牛がダメなんだよねみたいに思っていた方、実は色々と食べてはいけない物があるのをご理解頂けたでしょうか。

私たち、日本人は無宗教の人も多く、これは食べちゃダメというよりは個人的にこれが苦手だから食べないやアレルギー症状が出るから食べれないが多いですが、海外の人とお付き合いをする際にはその人が信仰している宗教の禁忌について知ることがマナーになります。

騙してイスラム教徒の人に豚肉を食べさせてみたなんて話を聞いたことがありますが、そんな事をしてしまったら友人関係を築くどころかもの凄く恨まれてしまう事もありますよ。

Sponsored Links

こんな記事も読まれています。

この記事をシェアする!
あい

あいPR Manager

投稿者プロフィール

日英仏で会話させられる環境だったので、自然とトリリンガルに。普段は通訳として、外国から来た人に日本の文化を伝えるお仕事に従事してます。東京オリンピックの開催も決まりましたし、日本文化をちゃんとお勉強して伝えていけたらと思ってます。

このライターの最新記事

カテゴリー

ページ上部へ戻る