茶柱が立つと縁起がいいと言われる理由は? 商人根性おそるべし!
皆さんも人生で一度は目にした事がありますよね、茶柱。ぷかぷかと浮くその愛らしい姿に、そういえば何で縁起が良いって言われるんだろ、奇跡的なバランスで成り立ってるから?とか一度くらいは考えた事ありませんか?
今回はそんな何気ない疑問を解決していこうと思います!
何で茶柱が良いと言われるのか
ズバリ! それは珍しい事であるから、その一言に尽きるそうです。
本来緑茶を淹れる網目は、余計なゴミや茶の葉を湯呑に入れない為にと設計されています。しかし、何故か執念深い茶の葉はその隙間を掻い潜って堂々と湯呑の水面でぷかぷかと浮きやがるのです。
しかし、それが非常に珍しい事である為に、吉兆として扱われるそうですよ。
網が不良品なのではなく、この際茎のあっぱれな根性と湯に浮くという堂々たる姿に拍手を送りたくなりますね。
また、『柱』と名前が付く事で、大黒柱を連想させてそれが立つという事で縁起が良いと言われるのだそうですよ。
大黒柱が立派に立つ=寺内貫太郎が元気に暴れ回るという風に思ってもらえればイメージぴったりなのではないかと思います。
いつから縁起物とされている?
言われる様になったきっかけは、江戸時代にまで遡るそうなのです。
実はそんな深い歴史があったのか、網を掻い潜って浮いただけの茎よ。
駿河の商人が、一番茶ばっかりが売れて、茎が多い二番茶がさっぱり売れないので、『知ってた?今の流行りは茎が浮いてるお茶だって。アレだよアレ、えーっと…茶柱ってやつ。』と触れ回った所、これが面白い+珍しいで大ヒット。
諸説あるのですが、一番有力なのはこの説の様ですね。
商魂逞しいというか流石というか、逆転の発想で邪魔だと言われていた茎を寧ろ長所にした商人グッジョブ!
夏場売れなかった鰻を売れるようにした平賀源内といい、この時代の人は今よりも商売上手ではないかと思ってしまいますよね!
茶柱を立てるコツは
一番手っ取り早いのは茎を水面に浮かす事じゃないですかねというのは嘘で(実際やってみるとこれも意外と大変でした)、茎の多く入っている番茶を使う事。
そして、何より諦めない事が大切という根性論が何よりのコツだそうで。
やっぱり茎を浮かすのが一番手っ取り早いんじゃないでしょうか、皆さんも試してみてコツを見付けて下さい。
終わりに
美味しい緑茶を飲むと気持ちも落ち着きますし、身体にも良いので茶柱チャレンジのつもりで沢山飲んでくださいね!
茶柱は確かに立っていると嬉しいものですが、何よりも嬉しいのは自分の好きな人が心を込めて淹れてくれたお茶ですよね。
なので是非、この話を読んで興味を持ったら、やはり茶柱チャレンジの為に、誰かに心を込めてお茶を淹れてあげて下さいね。