オリンピックの五輪の色には何の意味がある? エンブレム騒動の今こそ知っておこう!
東京でオリンピックが開かれるという光栄な事と裏腹に、新国立競技場やらエンブレムデザインで大揉めで日本国民としては非常に情けない状況なのですが、皆さんはオリンピックの象徴であるあの五輪の色に含まれた意味を御存知でしたか?
今回はそんな知られざる五輪に込められた願いをお話していこうと思います。
五輪の意味
まず、あの五つの輪が何を表わしているかというと、何よりも大切な『結合・連携』なのです。そして、あの五つという数字は、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパの各大陸を示しているとされています。
ですので、各大陸が手を取り合って共に歩んでいこうという象徴が、あの五輪マークに込められた願いだったんですね。
五輪の色は?
しかし、五輪が5つの大陸を表すのとは対照的に色は特段各大陸を示したというものではなく、アジア大陸が赤などといった事は決まっている訳ではありません。
では、何を指しているのかと言うと、五つの自然現象を指しているそうなのです。
火の赤、水の青、木の緑、土の黒、砂の黄色といった具合に、私達が生きていく上で絶対に欠かせない、人知を超えた自然に護られ、そして共存している事を忘れてはいけないよと伝えたかったのかもしれません。
また、オリンピックならではなのですが、スポーツの五大鉄則を盛り込んでいるという話も聞かれます。
五大鉄則の方は特に色が決まっておらず、情熱、水分、体力、技術、栄養の五つの意味を含んでいるそうです。
考案した人物
このデザインを手がけたのは、フランス出身の国際オリンピック委員会第二代目会長であるピエール・ド・クーベルタン氏です。
彼は古代オリンピックが開催されていたとされるギリシャの世界遺産にもなっている考古遺跡のデルフォイの祭壇に刻まれた紋章である、休戦協定を意味した五輪に着目してこのデザインを思い付き、1914年のIOC設立20周年式典の場で発表しました。
実は厳しい著作権
この五輪マーク、よく見る様に感じますが実はめちゃくちゃ著作権に厳しく、国際オリンピック委員会の承諾を得ない商業利用は出来ない事となっており、『オリンピック・シンボルの保護に関するナイロビ条約』なんてものまで締結されています。
日本は過去に1964年に行われた東京オリンピックの際に提灯にこのロゴを入れようとしましたが、許可が降りずに泣く泣く諦める事となった経緯があります。
どんだけ使いたくたって、エンブレムデザインのパクリ騒動の人のようにパクリは絶対にダメですよ!
終わりに
これから東京オリンピックが近づくにつれて、更に経済は目まぐるしく発展して様々なオリンピックフィーバーが訪れるでしょう。
日本の名前が世界に恥ずかしい形で広まらないように、胸を張ってオリンピックをしたのだと歴史に刻めるように頑張って頂きたいものですね。