2015年 妙見祭 かさぼこ・がめとはどんな物?
妙見祭は、熊本県八代市で開催される重要無形民俗文化財に指定されている伝統のあるお祭りです。
今回はこのお祭りの日程や見どころについてご案内していきます。
2015年 妙見祭の日程
2015年の妙見祭の日程は、11月22日と23日となっており、開催場所は妙見宮及びその周辺となっています。
アクセスはJR鹿児島本線八代駅から徒歩20分、九州新幹線新八代駅から有料シャトルバスの運行もあります。
車でのアクセスも可能で、当日は球磨川河川敷と八代地域振興局を臨時駐車場として開放され、会場まではシャトルバスも運行されます。
妙見祭とは
妙見祭とは九州三大祭の一つに数えられ、約1300年前、中国から妙見神が亀蛇(きだ)に乗って八代にやってきたという言い伝えに由来するお祭りです。
11月22日は八代神社から塩屋八幡宮まで獅子舞、華麗な笠鉾、亀蛇が参加する「神幸行列(お下り)」と本町アーケードではイベントが行われます。
11月23日は塩屋八幡宮参拝から始まり、「神幸行列(お上り)」が行われます。
お祭りの見どころ
お祭りのハイライトとなるのが、11月23日に行われる神幸行列。
この行列には江戸時代から伝統を受け継がれてきた獅子舞、笠鉾、亀蛇、鉄砲隊、神輿など、数多くの出し物が参列し、タイムスリップしたような光景とともに豪華な絵巻を展開します。
妙見祭の出し物のうち、神輿1基、笠鉾9基が熊本県の重要民俗文化財に指定されています。
こちらが過去の様子の動画です。
次から次へと展開する出し物は、個性と工夫が感じられ、歴史と文化を学ぶことができます。
笠鉾(かさぼこ)と亀蛇(がめ)
9基の笠鉾は、それぞれ意匠を凝らした異なるデザインが施されています。
それには商売繁盛や子孫繁栄などおめでたいことを意味する飾りが付けられており、高さ4~4.8メートルにも及びます。
これらの笠鉾は、妙見祭が行われる直前の土曜日もしくは日曜日に組み立てられ、その組み立ての順序も江戸時代から受け継がれた大切な伝統となっています。
亀蛇は「ガメ」と呼ばれ、これは亀と蛇が合体した想像上のユニークな動物。
妙見神が亀蛇に乗って海を渡ってきたという伝説に由来しているもので、その大きさは甲羅部分の全長3メートル、幅2.5メートル、重さ100キロ以上にも及びます。
亀蛇の中には「ナカ」と呼ばれる担ぎ手がその首を操り、躍動感溢れる姿を展開し、見物客を魅了しています。
まとめ
妙見祭は、現在平成28年の無形文化遺産登録を目指すべく、八代妙見祭を含む32件の祭を「山・鉾・屋台行事」としてユネスコに申請をしています。
登録が決定されれば、より注目されること間違いないでしょう。