2015年 葵祭の日程・行列のコースや見どころガイド
京都三大祭のひとつ「葵祭」は優雅な王朝行列で有名です。
平安貴族の装束を身にまとい、新緑の京都の街を練り歩く行列は正に平安絵巻そのもの。
今回は、行列のコースや時間、お祭りの見どころなどについてご紹介していきたいと思います。
葵祭ってどんなお祭り?
葵祭は古くは「賀茂祭」と言われていた通り、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で、祭りの起源は、欽明天皇の在位の頃に、激しい風雨のために五穀が実らず、4月の中酉の日に祭礼を行ったところ、風雨が止み五穀がたわわに実り、暮らしが安泰になったところからきています。
葵祭の名前の由来は、江戸時代に御簾や御所車、勅使、供奉者の装束、御所車を引っ張る牛馬まで全てを葵の葉で飾るようになってからとされ、毎年の祭りに使われるフタバアオイの葉は、下鴨・上賀茂神社から御所に奉納されています。
2015年の日程と見どころ
2015年の開催日程は5月15日(雨天順延)となっています。
祭の儀式は、現在では路頭の儀、社頭の儀が行われていて、見どころは何と言っても、路頭の儀すなわち、京の雅が感じられる風雅な王朝行列です。
平安貴族の装束を身に着けた総勢500名以上の人々をはじめ、馬36頭、牛4頭、牛車2基、輿1台が、京都御所から下鴨神社を経て、上賀茂神社へと向かいます。
社頭の儀は、行列が下鴨・上賀茂神社に到着した際に行われる儀式で、天皇のお使いである勅使が、天皇から神へのお言葉の御祭文(ごさいもん)とお供え物の御幣物(ごへいもつ)を両神社に奉納する儀式です。また、神馬の引き回しと、舞人による「あずまあそび」の舞も奉納されます。
※ 順延については、5月15日(順延の場合は16日)当日の早朝に決定。京都市観光協会にて案内(TEL 075-752-7070 当日6:00より)
行列のコースと時間
行列のスケジュールは次の通りです。(時間は行列の先頭の通過予定時刻)また、有料観覧席も設けられます。
有料観覧席(4月1日からインターネット、コンビニ、JTBなどで販売スタート)
設置場所:京都御苑(建礼門前南側)、下鴨神社参道
料金:1席2,050円(全席指定・パンフレット付)
会場までのアクセス
下鴨・上賀茂両神社へは、通常なら、京都市営バスで神社前にある停留所で下車すぐなのですが、当日の京都市内は交通規制が行われるため、電車で向かうのがベストです。
行列の出発点と主な通過点のアクセス
- 京都御所:地下鉄烏丸線・今出川駅下車、徒歩約5分
- 下鴨神社:京阪鴨東線・出町柳駅下車、徒歩約12分
- 賀茂川堤、上賀茂神社:地下鉄烏丸線・北大路駅下車、徒歩
まとめ
例年、京都御所、下鴨・上賀茂神社付近や、行列が通過する市内の通りは相当な人出となり、混雑度もかなりのものです。
当日の天候にもよりますが、5月の京都は日差しもきついので、日焼け対策をしっかりして向かうのがベターです。(有料の観覧席では、両側の人の迷惑になるため日傘は使用できません)
見物の穴場は賀茂川堤付近がおすすめで、通りの両側が並木道となっていて日陰もあり、行列を間近で見ることができます。
また、付近には桜の名所で有名な賀茂川沿いの散策路「半木の道」や、日本最大級の温室がある「京都府立植物園」もあるので、花を見ながら、行列の通過時間までゆっくり過ごすのも一策かもしれません。
- 半木の道:地下鉄烏丸線・北山駅徒歩10分
- 京都府立植物園:地下鉄烏丸線・北山駅徒歩すぐ。
入園料 大人200円 入園時間9:00~16:00(閉園は17:00)