エアーズロック登山にかかる時間や服装ガイド
アウトバックと呼ばれる平原の真ん中に現れる、巨大な一枚岩エアーズロック。
自然が造ったこの巨大な岩を観るだけではなく、登ってみたいと思った人も多いはず。
今回は登山についてのいろいろな情報をまとめてみました。
エアーズロック・リゾート
エアーズロック観光の拠点となるのがエアーズロック・リゾートで、ホテルやキャンプ場、郵便局、ショッピングスクエアなどが整備されています。
敷地内には無料のシャトルバスが巡回していて、観光案内所やツアーデスクも設置されています。また、ビジターセンターでは、地理や歴史、アボリジニの文化なども紹介されています。
アボリジニの聖地・ウルル
登山についての情報をまとめる前に、エアーズロックについて知っておかないといけないことがあります。
エアーズロックは、この土地に住むオーストラリアの先住民アボリジニの人々によって、2万年以上も前から聖地として崇められてきました。彼らの言葉でウルルと呼ばれるこの聖地に、彼らは決して登りません。
そのため、観光客が登ることに対しては賛否両論があるのが事実です。登山を計画している人は、彼らの精神や自然に対しての敬意を忘れない様にするのが最低限のマナーかもしれません。
登山の申請や費用について
登山の際の申請や、個人で登山にトライする場合の費用は特に必要ありませんが、エアーズロックがある国立公園の入場料が必要です。
現地では登山を含むサンライズやサンセットを組み込んだ、いろいろな種類のツアーが催行されているので、これらのツアーに参加する場合は料金が必要となってきます。
登山については、気温や風など天候についての厳しい条件があり、それらのルールによって登山口は閉鎖されます。また、アボリジニの人たちの宗教や文化的な行事が行われる時も登山をすることはできません。
気候に関してのコンディションが整うのが多いシーズンは7月~11月で、登山口がオープンしている確率が高いのは早朝だそうです。
・ウルル・カタジュタ国立公園 入場料:25 ASドル(16歳以上。3日間有効)
登山の準備(服装や登山にかかる時間について)
エアーズロックの最大斜度は48度、平均斜度は45度あり、最初の急な勾配では岩に張られた鎖を持ってよじ登る格好になり、過去には岩から落ちて亡くなった方もいたほどで、決して甘くみていてはいけません。無理だと感じたら、引き返すことも視野に入れておきましょう。
一般的に登山にかかる時間は2時間くらいとされていますが、十分に休憩をして登山するのには3時間くらいはかかります。
服装は、やはり動きやすい服装がベスト。靴は最低でもスニーカー、急な傾斜を考えると登山靴や軍手は準備した方が安心です。
砂漠地帯なので、昼間に近づくにつれ気温が上昇するため水筒やタオルは必須。また、夏場は大量のハエが発生し、水分を求めて目や口、鼻などに近寄ってくるので、ハエよけネットも用意したいアイテムです。(エアーズロックのお土産店で購入可能)
まとめ
アボリジニの聖地ウルル、気候などの条件が全て揃い、登山できれば幸運だとさえ言われているほどです。
スケジュールに余裕のある人は、入場券の3日の有効期間内はエアーズロック・リゾートに滞在して、登山のチャンスを狙うのが得策です。
逆に余裕がない人は、登る時期を十分に考慮し、登山を含むツアーなどに参加するのが望ましいかもしれません。