おせち料理の意味 こんにゃく編
おせちの意味シリーズ第5弾はこんにゃくを特集したいと思います。
こんにゃくといえば、ゆるきゃらグランプリ2014で優勝したぐんまちゃんの群馬県が全国の90%近くを生産しています。
こんにゃくの歴史
こんにゃくの原料となるコンニャクイモは聖徳太子の頃に日本に本格的に輸入されるようになりました。
初期の頃は整腸作用の薬として、利用されていましたが鎌倉時代までに食品として、お坊さんたちの食事として有名な精進料理に取り込まれていきました。
一般に広がったのは、江戸時代中期の頃といわれています。
今でこそ、普段の生活の至る所で見かける食材ですが、過去には薬として利用されていたなんてビックリですね。
外人さんのこんにゃくに対する反応
またまた、案内をした際のこんにゃくに対する外人さんのリアクションをちょっと紹介しますね。
灰色の見た目にぎょっとしたり、これは何で出来てるの?っていう質問をされる方が多いですね。
確かに見た目の色やプルプルとした形状なんかを見て、これは何だろうって思うのは理解出来ます。
でも、これはコンニャクイモっていうタロイモの仲間から出来ているんだよ。っていうとビックリされる方が多いですね。
手綱に見立てたこんにゃく
おせち料理に入っているこんにゃくといえば、手綱の形に見立てた通称手綱こんにゃくと呼ばれるものです。
作り方は市販のこんにゃくを1cm幅に切り、切ったこんにゃくの真ん中を上下2センチを残して切込みをいれます。
切込みを入れたら、片側をくぐらせると完成です。
おせち料理だけではなく、煮物などにもこの形状で入っている事が多いのでよく見たことがありますよね。
どうして手綱に見立てるの?
これは民衆に広がる前に武家で食べられていたというのが影響しており、意味としては「手綱を締めて心を引き締め、己を厳しく戒め戦いに備える心を養う」という意味があったようです。
また、現在のおせち料理の中での意味としてはこんにゃくを結んで結び目を作っているので、縁を結ぶということで、家庭円満・良縁成就といった意味合いになっています。