秋茄子は嫁に食わすなって迷信 実はとんでもない理由が隠されていた!
皆さんが一度は耳にした事のあるであろう迷信、『秋茄子は嫁に食わすな』ですが、何故栗とか梨とか秋の旬物は沢山あるのに、秋茄子限定で嫁さんに食わせちゃいけないのでしょうね?
今回はそんな迷信を詳しく紹介していこうと思います。
秋茄子は嫁に食わすなっていつから言われているの?
言われ始めた時期として、最も有力なのは何と鎌倉時代なんです!
その頃の『夫木和歌抄』という和歌集の中に、こんな句が収められていました。
秋なすび 早酒(わささ)の粕(かす)につきまぜて 嫁にはくれじ 棚に置くとも
これを訳すと、
『新酒の酒粕に漬けた秋茄子を棚の上に置いて、ネズミに食べられないように注意しなさい』
となり、この句が秋茄子は嫁に食わすなの語源となった様ですが、ネズミなんて単語ないのに何でネズミ…?と思った方も多いでしょう。
実はこの嫁→嫁が君という、使うと不吉と言われている忌み言葉であり、そのまま嫁を指すのではなく、ネズミを指すそうなのです。
昔は今と違い、衛生面も不十分な家が多かったですからネズミの食物を食べる被害も深刻だった事でしょう。その注意を喚起する意味でも使われていた様ですね。
秋茄子は美味しいの?
秋茄子の美味しさは勿論食べれば分かる事ですが、この美味しさを巡ってもう一つの意味が生まれたのを御存知でしたか?
秋茄子は嫁に食わすなというのは、『とっても美味しい秋茄子を嫁なんかに食わせてたまるもんですか!』というお姑さんの意地悪が含まれているというのです…。
勿論、その意味が正しいという事は全くなく、嫁姑関係を現した只の風刺であったと言われています。
健康的にはどうなの?
さて、先程の『嫁に食わせてたまるもんですか!』という言葉、強ち間違いじゃなかったんです。意地悪な意味ではなく、実は昔の人々は本当に嫁さんに秋茄子を食べさせる事を避けていたのです。
それは、茄子を大量に食べると体温が低下してしまい、女性にとって一番いけない身体を冷やす行為となってしまうからなのです。
縁起担ぎとしての意味合いは?
秋茄子は種が少ない為に、その種=子種と結び付けられて『子種が少ないので縁起が良くない』と言われています。
なので、子供を望むお嫁さんにとっては、美味しいものの身体的にも縁起的にもそんなに良い物では無かった様ですね。
ですが、実際は量さえ守れば美味しく頂けますし、子種はあくまで迷信なので気にする必要もそんなにありません。
家族で仲良く美味しく頂いた方が、お嫁さんの身体も元気になりそうですね!
終わりに
今回の事で、量さえ守ればお嫁さんにも秋茄子を食べさせれ大丈夫と分かって頂けたのであれば嬉しい限りです。
是非これからの季節、美味しい秋茄子で家族団らんを楽しんでください。