夜に爪を切ると親の死に目に会えなくなる? 実は良い話の隠された迷信だった!
皆さんは夜に爪を切ると親の死に目に会えなくなるよと一度くらい誰かに言われた事ありませんか?私自身も、余り親自体がこの迷信を信じていない様でしたが、一度か二度程冗談ぽく言われました。
果たしてこの悲しい都市伝説は本当なのでしょうか?だとしたら今日から絶対に夜には爪は切れませんよね!
親の死に目に会えない理由と起源
一見、爪と親の死に目は全く関係ない事なので、何でこう言われているのか謎ですよね。ですが、実はこの迷信の裏には感動的な話が存在していたのです…!
時は遡って江戸時代、まだ電気など普及しておらず、蝋燭の慎ましやかな灯りで夜を過ごしていた時代の話です。
指先には神経が集中しているので、痛みを特に感じるであろう爪を剥がす拷問が存在しているのを御存知でした?
そんな大切な人間の指先。電燈も無く薄暗い中で、今の様な便利な爪切りも無く行おうとしたらどうなります?そうです、大概手元が狂って怪我をする羽目になるのです。
我が子が痛い目にあって欲しくないと思った親が、子供に夜に爪切りを禁止しようとした際に、何を言えば一番有効かと考えた末に、『たとえ自分の命を賭してでも、この子達が痛い思いをするのは嫌だから…』という親心が働き、自分達の死に目に会えなくなるよとまさかの自分達の死に目を引き合いに出したのが始まりだと言われています。
蛇が出る事との関係性
また、類似した迷信に、『夜に爪を切ると蛇が出る』と言われるものもありますが、これは人買いから我が子を守ろうとした親達が、人買いが闇夜で合図として鳴らす笛に釣られない様に『夜に笛を吹くと蛇が出る』と言った事と混ざった事や、『まだ幼い子供に分かり易く夜の爪切りが非常に危ない事であると教えるには、蛇が一番有効なんじゃないかな!』と当時から恐れられていた蛇を引き合いに出したのではと言われています。
これもやはり江戸時代の迷信らしく、灯りも無い上に人買いもうろついているデンジャラスな家の外より子供を守る為に伝えられた迷信だと言う説が一番有効ですね。

By: lisa bentley
終わりに
今回紹介した迷信、実は親の愛情がいっぱいに詰まっている良い話だったんですね!
現在でこそ灯りも普及したので特に夜の爪切りは危なくないのですが、何となく気持ち的に、夜は避けて切る人が今も多いのではないでしょうか?
出来る事なら、外も明るい昼間の方が万が一の怪我も防げそうですよね、なるべくお昼に切られる事をお勧めします。
でも、現代ではお風呂上りに爪を切るという方も多いですので、この迷信自体かなり無視されてきているかもしれませんね。