ヴァンパイア? 錬金術師? その謎多きサンジェルマン伯爵の正体とは?

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荒川先生の代表作『鋼の錬金術師』、この漫画が世に広まった事で一躍錬金術ブームが始まったのを御存知ですか?

私もこの頃錬金術を調べるのに嵌って様々な文献を読み漁りましたが、その中に一つ気になる記述を見付けました。

この世の錬金術師と謳われた伯爵が存在したというものです、その昔の錬金術は、物を溶かして組み合わせて再構築して…そして金を生み出そうというものだったのですが、そのサンジェルマン伯爵はいとも簡単にその錬金術を使う事が出来たというのです。

そんな謎多きサンジェルマン伯爵の正体はヴァンパイアだったとも言われており、今回はそんな謎多きサンジェルマン伯爵の正体に迫っていこうと思います。

サンジェルマン伯爵とは

1609年又は1707年にスペイン王妃マリー=アンヌ・ド・ヌブールと貴族メルガル伯爵の私生児という出生逸話が一番有力とされています。

王妃の私生児という事もあってか、教育を受ける環境には恵まれていた為に、後の彼が人前で披露した多才な能力はこの時に培われたのではと言われています。

大人になるとその財を誇示するかの様に、サンジェルマン伯爵は常に宝石を散りばめた豪華な衣装を身に付けて人前を歩き、食事は頑としてパンと麦、そして何かの丸薬しか口にしなかったそうです。

また、ギリシア語、ラテン語、サンスクリット語、アラビア語、中国語に加えて仏・独・英・伊・葡・西などの様々な国の言葉を巧みに話したとも伝えられており、身なりにはかなりの気遣いを見せ、バイオリンの名手であり、作曲もこなしたとまで言われています。

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錬金術に精通しており、不老不死!?

彼が最も謎だと言われるのは、何処で学んだのか錬金術に非常に長けており、ついには不老不死の方法を見付けて書き記したとも言われています。

そして、彼を一躍有名にしたのは、その得意の錬金術を駆使し、当時は不可能とまで言われていたダイヤモンドの傷を消すという錬金術を成功させます。

ここまで偉業を成し遂げているのに何故謎が多いのでしょう?

それは、彼を疎んだルイ15世の重臣ショワズール公爵によって、サンジェルマンの振りをした男が様々な場所で悪態を吐き嘘を重ね、彼の信頼を地に落としてしまおうと画策していたのですが、その企みはすぐに白日の下に晒され、余計にサンジェルマンの威光を強めた上にその際にばら撒いた嘘や噂が更に彼を包み余計にミステリアスな存在として語られる様になったからなのです。

ヴァンパイア説が囁かれるのは何故?

この理由は単純な話で、彼が不死である事や中々衰えない姿を見せていた事や、当時ではありえなかった錬金術を駆使する姿に恐れをなした人々に『不老不死、そして不可能の無い存在=ヴァンパイア』という公式を押し付けられたからに他ならないのです。

ヴァンパイアはサンジェルマン伯爵が生きていた当時から、非常に恐れられており、死なない老けないそして人の血を吸うという人ならざる者の代表として挙げられる程でした。(しかもかなり好意的なものではなく)

ヴァンパイアの起源として一番有力なのは、ヨーロッパの民間伝承であり、服を着たまま埋葬した死者が、ある日突然蘇って徘徊を始める…所謂ゾンビから派生したものだという認識が強い様です。

しかし、いつしか蘇った事=不死という理論が浮かび、不老不死の存在として恐れられる様になったようですね。

終わりに

サンジェルマン伯爵の人生は果たして大ペテン師の一生だったのでしょうか、それとも本当にヴァンパイアの身を隠して人間として生きた一生だったのでしょうか。

いずれにしてもロマンのある伯爵の生き方、是非皆さんもご覧になってみてください。

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にこ

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漫画とアニメと面白い都市伝説を見る事が趣味なのですが、そのせいで婚期を逃しかけてます。
婚期を捕まえる都市伝説とかないかな…なんて考えながら文章考えてます。

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