卒業旅行を海外で検討している方は必見!エボラ出血熱の実態と万が一に備えて
現在海外で流行をしているエボラ出血熱。
日本では今のところ感染拡大は少ないといわれていますが、やはり海外で報告されている例を見れば十分に注意が必要です。
あらかじめエボラ出血の感染の仕組みや感染した時の対応を学んでおくことで、万が一のときに備えることができるでしょう。
今回はエボラ出血熱の実態と万が一のときの対応について詳しくご紹介していきます。
現在エボラ出血熱が流行している地域
現在エボラ出血熱が流行している地域は、アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネを中心に流行の増加傾向が続いています。
またアフリカ以外のアメリカ、スペインでも感染が確認されており、卒業旅行のエリアを検討している人はより注意が必要といえるでしょう。
なお、外務省ではギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航は延期するように注意勧告を出しています。
それ以外のアフリカに卒業旅行を検討している人も一層の注意が必要です。
エボラ出血熱は、症状が出ている患者の体液等や患者の体液等に汚染された注射針などから、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
つまり、一般的に症状のない患者からは、空気感染もなければ感染もしません。
エボラ出血熱の感染ルート
エボラ出血熱の潜伏期間は2~21日となっているため、帰国後にはすぐに症状があらわれないケースもあります。
血液を介するエボラウイルスの感染力は強く、針刺し事故ではほぼ100%の確率で感染すると考えられています。
症状は、発熱、悪寒おかん、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、意識障害などとなっており、感染をすれば死亡率は50~90%と非常の高い確率となっています。
万が一エボラ出血熱を疑う症状が出た場合には
万が一エボラ出血熱を疑う症状が出た場合には、空港で行われている「検疫」で、正直に申告しなければなりません。
その後特定の医療機関や保健所などに隔離されることもあり、敬遠しがちですが、虚偽の申告は法律で罰せられるので注意するようにしましょう。
また潜伏期間が長いため、帰国後に後から症状が出てくるケースもあります。
そのような場合には、医療機関を受診する前にまずは最寄りの保健所・保健部に相談をするようにしましょう。
エボラ出血熱は感染症法において、コンゴ出血熱やペストなどの感染症とともに、一類感染症に指定されています。
検査の結果、感染していることが判明した場合には、患者は感染症指定医療機関に移送されます。
その後感染防御対策の施された病室において、適切な治療が公費により提供されることになります。
まとめ
卒業旅行には感染が確認されているアメリカやスペインなどを検討している方も多いことでしょう。
基本的に患者と接触しない限り感染することはないといわれていますが、やはり海外では日本よりもそのリスクは高い傾向にあります。
何よりも少しでも症状を感じたときには、正直に申告したり、適切な機関に申告することが国内の感染拡大を防ぐ上で重要といえるでしょう。