ワインの賞味期限 未開封と開封後ではこう違う!
季節の変わり目はワインの変わり目ということで、ちょっと軽めの美味しいワインを物色中です。
どんなワインがいいかななんてワインを見ながらラベルを見ていると気が付くのが、ワインには賞味期限が書いてない!ってことですよね。
これには色々と理由があったり…ということでその秘密を紹介していきます。
ワインには賞味期限はない!
通常の食品、飲料品などには賞味期限や消費期限などが書かれています。
ですが、ワインには書いていないんですよね。
これはワインが性質的に賞味期限という概念がないというところにあります。
ヴィンテージワインを想像してもらえれば、賞味期限という概念がないというのが理解してもらえるのではないでしょうか。
もう少し詳しく!
賞味期限の概念がないというお話をしましたが、一般的な食品は製造された時点から時間の経過とともに劣化が始まります。
これに対して、ワインは瓶の中で熟成が行われ、開けるタイミングによって香りや味が絶えず変化する飲み物であり、それを楽しむことがワインの魅力の1つでもあります。
瓶詰にされた直後=新鮮で美味しいではなく、ヴィンテージワインのように何年何十年と熟成が進んだ後にこそ美味しいというワインもあります。
賞味期限の代わりに書かれているものとしては原材料となるブドウの収穫年です。
ワインの味は原材料のブドウに大きく左右されるといっても過言ではないので、原材料のブドウが生育した環境(その年の気温や降水量)で同じ銘柄でも味が異なってきます。
1995年物は美味しいけれど、1996年物はイマイチなんて事があるのはこの影響です。
賞味期限がないってことはいつでも飲める?
楽天などのネットショッピングでも自分の生まれた年のヴィンテージワインを飲もうということで古いワイン(70年物くらい)が売られているようにワインは基本的に腐ることはありません。
ただ、気を付けてもらいたいのがワインの特徴や保存状態によって、飲み頃が変化するという事です。
例えば、毎年11月の第3木曜日に解禁となるボジョレーヌーヴォーですが、これはフレッシュさを楽しむワインなので、寝かせても美味しさは増しません。
むしろ、飲み頃を逃して味としては劣化します。
また、一般的に酒屋さんやスーパーのお酒コーナーで売られているようなお手軽に買えるワインはお店に並んでいる時点が既に飲み頃になるように出荷をされているので、こちらも寝かせて熟成という事をしなくてもいいワインになります。同じく炭酸が入ったスパークリングワインも熟成目的で作られているワインではないので、購入したら早いうちに飲むのがオススメです。
ワインの飲み頃
ここまで解説をしてきましたが、ヴィンテージワインはいつが飲み頃になるの?という疑問がありますよね。
ワインの飲み頃=個人的な好みという部分が大きいので、あくまでも目安としてしか紹介できませんが、メーカーでは赤ワインは2~3年 白ワインは1~2年以内で飲むことを推奨しています。
また、ヴィンテージワインなど高級なワインではソムリエなど専門家の人に「○○の何年物はいつぐらいが飲み頃ですか?」と尋ねるのが飲み頃を逃さないコツです。
ワインの開封後は
未開封のワインならば、熟成したものがよいものもあったり、飲み頃はこれぐらいの時期ですよと決まっているものがあるというお話をしてきました。
しかし、開封した後はどうなるかをみていきます。
基本的にワインは開封したら早く飲むが鉄則です!
もちろん、開栓後もコルクや酸化防止機能がついた栓をして冷蔵庫で保存することで一定の味の保証は出来ますが、その効果も1週間くらいです。
どうしても栓を開けてしまうことで空気と触れあい、酸化してしまうことが味へ悪影響となってしまいます。
銘柄によっての差異はありますが、開封後の保存期間としては以下のように覚えておくと風味を損なうことなく飲むことが出来ます。
- 赤ワイン(フルボディ) ⇒ 約1週間
- 赤ワイン(ライトボディ) ⇒ 5日程度
- 白ワイン(辛口) ⇒ 約1週間
- 白ワイン(甘口) ⇒ 2週間~4週間程度
- スパークリングワイン ⇒ 2日程度
※ワイン初心者向け
赤ワインのフルボディとライトボディの違いはアルコール分や醸造方法による違いですが、フルボディはコクがあるワイン、ライトボディはフルーティーなワインと考えてください。

By: fto mizno
まとめ
開封前のワインに賞味期限はないが、ワインによって飲み頃があるので、その時期に飲むのがオススメ。
開封後のワインは開封と同時に劣化が進むのでなるべく早く飲む。飲みきれないならば、酸化防止機能のついた栓などで封をして冷蔵庫で保存。