母の日にカーネーションを贈る由来 色にも意味があった!
5月の母の日といえばカーネーションとイメージする人が多いですよね。
幼稚園や保育園でもカーネーションを折り紙などで作って、母の日に渡すという習慣が定着しているからこそ、カーネーション=母の日という印象になっているのです。
ですが、どうして母の日にカーネーションを贈るのかという由来を知っている人は少ないですよね。
今回は母の日の由来となぜカーネーションなのかなどをご紹介していきます。
母の日の由来は?
母の日の由来は実はいくつかあります。時代ごとにご紹介していきます。
まず古代ローマ時代、ローマにおいてギリシア神話に出てくるゼウスなどの神々の母にあたるリーア(レア)に感謝するための春祭りが行われていたというものです。
続いて17世紀イギリスでは、イースターの40日前の日曜日を”マザーズ・サンデー”として、母親と過ごすために出稼ぎ労働者を里帰りさせていたという由来もあります。
そして、これが日本での由来になっているといわれている、1908年5月10日(これが5月の第二日曜日)のアメリカ。
1905年5月9日に亡くなったアメリカのフィラデルフィアに住むミセス・ジャービスを追悼しようと、ウェストバージニア州に住んでいた娘のアンナ・ジャービスがフィラデルフィアの教会で母親が好きだった白いカーネーションを配りました。その後も母に感謝する日を祝日にする普及運動をつづけました。
そして1908年には、百貨店王のジョン・ワナメーカーが店頭で母の日記念会を開催し注目を集め、1910年にはウェストバージニア州で「母の日」を祝日として認定しました。
1914年に当時の大統領であるウィルソンが5月の第二日曜日を「母の日」と制定して、国民の祝日としたのです。
このアメリカの「母の日」が大正時代に日本に伝わり、日本での母の日の由来となったのです。
ですが、実際に母の日として広く知られるようになったのは戦後のことです。
なぜカーネーション?
カーネーションはナデシコ科ナデシコ属の植物です。
属名を「dianthus」といい、ギリシャ語の神という意味の「dios」と花を意味する「anthos」に由来しているものです。
カーネーションはキリスト教においては、十字架に架けられたキリストを悲しんだ聖母であるマリアが落とした涙から咲いた花だといわれています。
そして、白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを表し、赤いカーネーションはキリストの体から散った血の色とされています。
ですが、カーネーションの由来とは異なり、母の日=カーネーションというイメージは先述のアンナ・ジャービスが母親が好きだった白い
しかし、日本では一般的にカーネーションは赤いものというイメージがあります。
これは色によって区別することで、母親がいなかったり養母に育てられたりしている子が傷つかないようにという処置で統一して赤いカーネーションを贈るという習慣が作られたのす。
カーネーションの意味
実はカーネーションは色によって花言葉も違うってご存知でした?
母の日には意味合いも含めて、色を選ぶのもおすすめです。
- 赤:真実の愛・愛情・情熱・母への愛
- 白:尊敬・純潔の愛・亡き母を偲ぶ
- ピンク:感謝・上品・気品・あたたかい心
- オレンジ:集団美・純粋な愛・清らかな慕情
- 黄色:軽蔑・嫉妬・愛情の揺らぎ・友情
- 紫:誇り・気品
- 青:永遠の幸福
色によっては選ばない方がいいかなというものもあるので、意味合いも含めてカーネーションを選ぶようにしてみましょう。
まとめ
母の日とカーネーションにはしっかりと由来があるものです。
もともと、母を思う気持ちが母の日を制定するまでに至ったわけだからこそ、ぜひとも母の日にはお母さんへしっかりと感謝できるような1日にしてほしいものです。
また、カーネーションも色合いによって意味が変わってきてしまいます。
カーネーションだからOKなのではなく、贈りたい思いをのせてカーネーションをプレゼントしてくださいね。